「死んでください」

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最期に見た君の顔は笑っていた。いや、もしかしたら泣いていたのかもしれない。まあ、今こうして屋上から地面に向かってダイブしている俺に取っては良くわからないのだけど。 そもそも何故俺は君に突き落とされてしまったのだろうか。俺と君は仲が良くて、昨日も共に遊んだと思う。俺の思い違いじゃ無かったら彼氏彼女の関係だったと思う。 だとしたら何故。そう言えば確かーー ーー痛い。いや、痛みは感じない。感覚が麻痺しているのだろう。 じゃない。いや、気を抜けば意識が飛びそうだ。もう少し考えさせてほしい。確か、君は、俺と一緒にいたいと言った。まあ、簡単に俺も了承した。 嗚呼。なんだ。だから、という訳か。確かにこれならずっと一緒にいれるかもしれない。 君の顔が近付いてくる。確かにその顔は笑っていた。しかし、瞳からは涙が出ていた。 だから、泣かないで欲しい。此れは君が望んだ事で、此れからずっと一緒なのだから。
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