相手の気持ち

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「ねぇ、心。」 王子様は、ふわりと笑う。 天使のようだ。と、世間様は言うが、私にはよく分からない。 ん、そういえば、この王子様、心が真っ黒すぎて読めんな。 瞬間的な考えている事くらいまでしか。 「珈琲用意してよ。」 王子様は、また可愛らしい感じに言ってみせる。 「へーへー。わかりました。」 私は、頷いて用意する。 こいつには、表向き抗えん。 やっぱり、王子様と言う肩書きのせいなんだよな。 「クスクス。」 王子様は笑う。 心の中で、面白い。って思ってんの知ってっぞ。 君達の中で可愛い王子様と一緒でいいな。って思う奴。 いや、この王子様と一緒だと、ただただ気苦労だけが増えるぞ。
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