教導作業

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………… …… 学校が終わり、王城の敷地の端の方 彼らがいる 最低限の食糧、テント、寝袋、あとは雑多な資材 それだけを与えられ、人の目に触れさせないように、籠に押し込められた魔王派の魔族達 彼らは魔王が死んでから、深く沈んでいる 「…これはどうにかならないものか…」 「面倒な事に、ミオウが死んだと聞かされてからずっとこれだ」 「…ロリコン集団か」 「やめてやれ」 「レイもロリコン?」 「違う」 彼は九十九 零 (ツクモ レイ) 地球 日本出身のギリギリ未成年 魔王 ミオウから教わった魔法と格闘技を融合させた技を使い、以前 私が渡したM29(リボルバーマグナム)を執事服の裏に隠し持っている この世界には、迷い込んだ、らしい そして何より… ブワァ!      ゴスッ 「っ…。すごい突風だね…ってレイ!?」 「…。いつも事だ…」 吹き飛んできた雑資材の木片が顔面にクリーンヒットしていた そう、彼はなぜか不幸なのだ  
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