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ここでカリサにとって、予想外の返答が返ってくる
「…むしろ、楽しみ」
「イリスさん…?」
あまり表情を動かさないイリスが、微かに笑みを見せる
場合が場合なら可愛いのだが、カリサやアルにとっては、不気味でしかなかった
「リッサさんを、殺すのが楽しみなんですか…?」
イリスが首を横に振る
「全力の…全ての力を、出したリッサちゃんと…戦いたい…。その結果、死んでも、多分、満足…」
「ならリッサはどうなんだ!」
「…多分、リッサちゃんも」
「狂ってる…」
「うん、知ってる…。リッサちゃんも、狂ってる…」
「私は正常ですの」
四人は一気に心臓を掴まれたような感覚に陥る
それだけ異常な物が現れた
美しい蝶のような羽
黒目に瞳が青紫
機能性なんてない、煌びやかな服
身長の二倍以上はあるやたら豪華な錫杖
子供の外見に釣り合わぬ、大きな胸
「はじめまして、エインセルですの。そして、いただきます、さようなら!」
その言葉と共に、無数のレーザーを放ってきた
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