教導作業

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『じゃあ、そこの剣を持った女と、その三つ横の槍を持った男。ここまで来い』 「い、イエス、サー…」 『声が小さい!!』キーン 「イエス、サー!」 ついメガホンのボタンを離し忘れたが、気にしない 二人の犠牲者を近くに呼び、まずは女の方にRUペンデュラムを背中に付け、ベルトを締めさせる 「後ろに倒れたら、その瞬間 処刑だからな。死ぬ気で堪えろよ?」 「ひ!」 恐怖で女の顔が強張る 私が手を離すと少し後ろによろめくが、何とか立て直す 「感想は?」 「こんなの背負いながら、あんな事をやってたの…?」 大量の金属のパーツ、機構に関係ない部分には魔力を貯める"留魔石"を積んでいるため、かなり重い 男の方にも同じようにすると、同じような反応が返ってくる 『さて、これから空もまともに飛べない、戦場に出たらすぐに食用肉に加工されてしまう残念な豚共に、空での戦い方を教えていくよ。私の講習は十回。その十回と講習と講習の間の努力で戦場に出れる程度になってもらう。……。返事!!』 「「 イエス、サー! 」」 『次は座学だから、ブリーフィングルームに集合!全員、駆け足!』 「「 ぃ、イエス、サー! 」」 私はRUペンデュラムを背負ったまま、エリート(笑)より早く走る 仕事だし、みっちり扱いてやるよ、けけけ  
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