第1章

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 楽しそうに言い出した梨花の提案は、できる限りその通りにしよう。  そう結託した俺たちですら、顔を見合わせてアイコンタクトを取る。  ここは幸助に任せよう。そういう合図を送った。 「……制服汚れるから、着替えてから自転車で向かおうか」 「さっすが幸助、話が分かるね」 「アレだぞ梨花。透けない服と着替えは絶対に持ってこい」 「はーい!」  またあとで。その一言からものの数分で再集合。  俺たちは自転車に跨り、学校へ向かう道とは別の細道を駆け上がった。
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