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「修平、幸助。見て!」
「鳥居……?」
「なんだか神社の跡地みたいだね……」
建物は崩れ、腐った板には虫がたかっている。
住みついているような雰囲気のカラスが少し怖い。
「違うよそっちじゃなくて、こっち!」
梨花の声につられ、ふたり揃って神社だったであろう場所から目を背ける。
元気に指さすそこには古井戸。こちらはしっかりと原形を留めているが、先に桶がついていそうな垂れ下がったロープは、千切れかけているように見える。
彼女は意気揚々とそこへ歩み寄る。
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