第1章
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三人揃って、小さな個人商店のアイス売場を覗きこむ。 けれど、選ぶ余地がさほどないそこで、「見ているだけで涼しいね」なんて言いながら、目を輝かせている梨花の視線ばかりを、俺と幸助は追っていた。 ガラスに映る彼女の目は、右へ左へと泳ぎ続け、ふとしたとき、ある一点に留まる。 別に、恋心がどうとかそういうものは決して存在しない。ただひたすら、彼女が今なにを食べたいかを探る、というひとつのゲーム感覚だ。
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