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カーテンの隙間から差し込む光で目が覚めた。
意識を取り戻すと同時に、身体に窮屈さを感じた。
どうやら私は、あのまま制服姿で眠ってしまったらしい。
起き上がってみると昨日まで綺麗なプリーツが入っていたスカートはしわしわになってしまっていた。
このスカートはとても学校には履いていけない。
いくらなんでも制服のまま眠ってしまうなんて、つくづく自分はバカだと実感する。
今日の天気は快晴。まだ七時になったばかりだというのに、雲一つない青空だ。
しかし、私の心はまだ晴れないまま。
別に気が重くなる出来事なんてないはずなのに、霧がかかったみたいにもやもやとした気持ちになる。
髪をとかすことすら面倒くさい。
先輩と関わってから毎日体調が優れない。
このままじゃ、いつか自分が壊れてしまいそうだ。
今日は学校を休もう。
学校に行けば先輩と出くわす可能性が高い。
少し距離を置けば、先輩も気持ちが変わって私から離れてくれるはずだ。
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