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俺は目を覚ました。
ここは・・・公園?
確か、クロがしゃべって・・・。
クロがしゃべった?
腕をツンツンされた。
振り向くとそこには段ボールから出たクロが二本足で立っている。
「おはよう、ぶーやん!」
「う、うわああーーー!」
思わず天井に頭をぶつけたが痛がる余裕も無くその場から逃げ出した。
「あーあ、行っちゃった。まだ能力の説明してないのにな。」
クロは段ボールの中で丸くなり眠りについた。
家の近くまで走ってきたぶーやんは息を荒らしていた。
「はあ、はあ、ふうっ!クロ、が!しゃべった、はあ、はあ!」
まだ訳がわからない。
ふと今が朝だということに気が付いた。
「はあ、はあ。あれ?昨日公園で一夜過ごしたの?やばい、家に帰らなきゃ!お腹すいたよ!」
心は焦ってはいたが走る余裕は無く歩いて家へと向かった。
ガチャリ。
「ただいまー!」
リビングへと向かうとそこではお母さんがソファに座りテレビを見ていた。
「お母さん、昨日は帰らなくてごめんなさい。」
「あら、富丸。おかえりなさい。いいのよ。朝ごはんはお金あげるからコンビニで買ってらっしゃい。」
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