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「うちのアパートは動物飼うの禁止なんだよなー。言い出しっぺのぶーやんはどーなんだよ?」
ぶーやんも渋い顔をしながら黒猫を見つめる。
「俺の妹、猫アレルギーなんだよね。」
暫く3人は黙り込んで黒猫を見つめていた。
「んー、そうだ!俺らで飼おうぜ!」
たっちゃんは勢いよく立ち上がり2人を交互に見る。
「飼うって言ったってどこで飼うんだよ?」
「それは・・・。マル、どうする?」
考える素振りを見せてマルに話を振った。
考えてはいない。
「えぇ、僕?じゃあ公園に連れて行って、そこで飼ってあげよう!」
「よし!行くぞ!ぶーやん、猫を運んであげて!」
「僕が持つの?」
「1番体がデカイからな。」
「それに、痩せた方がいいしね。」
えぇーと文句を漏らしながらも話している間に眠ってしまった黒猫を段ボールごと抱えた。
「ま、待ってよー。」
気付いたら2人の姿は遠くなっていた。
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