1-クロ

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公園には黒猫が捨てられていた所から歩いて2、3分で着いた。 程々に大きく滑り台や砂場、ブランコなどの主要な遊具があり、中心にはドーム型の遊具があった。 「よし、あのドームの中で飼おう!」 「いいね。あそこなら雨も凌げるし!」 2人が先にドームに入り、少し遅れてぶーやんが黒猫と共に入り込む。 ドームの中は3人がしゃがんで座り少し余裕があるくらいの空間があった。 3人の中心に黒猫をそっと置いたぶーやんはふぅっと息を吐き倒れ込んだ。 そんなに走ったわけではないのだが、フルマラソンを完走したような疲労が見える。 「おつかれぶーやん。さて、会議を始めよう。」 ぶーやんへの労いの言葉をそそくさと終わらせ、話を進める。 「まず、名前を決めよう!」 「その前に身体を拭いてあげようよ。」 「はあ、はあ・・・。」 「そうだな。俺タオル持ってる!濡らしてくるよ。」 「確か近くに水飲み場あったよね?」 「はぁ、ふぅ・・・。ゴホゴホッ!!」 3人の会議は辺りが暗くなるまで続いた。
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