1-クロ

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時刻は午後7時を過ぎ、何処かの家から夕飯の匂いがしてきた。 「やばい!もうこんな時間か、帰らなきゃ!」 「本当だ!怒られちゃうよ・・・。」 「ゴホゴホッ!・・・ふぅ。」 黒猫の身体はすっかり綺麗になっていた。 「落ち着いた?ぶーやん。」 「うん、心配してくれてありがとう。もう大丈夫だよ。」 「そう。じゃあとりあえずこいつの名前はさっき決まったやつでいいな?」 3人で、殆ど2人で話し合って決まった名前があった。 「うん、単純な発想だけどいいと思う!」 「・・・僕もいいよ。」 ぶーやんはどこかふてくされているようだ。 「じゃあ決定だな!」 3人で黒猫を囲った。 「「「よろしくな、クロ!!」」」 その瞬間クロが微笑んだ。 「よろしくね!たっちゃん、マル、ぶーやん!」 「「「・・・・・・・。」」」 時間が一瞬止まったようだった。 「クロが、喋っ・・、喋った!!!?」 「クロがしゃべったあああーーー!!!」 「・・・??!!!」 たっちゃんは飛び驚き頭をドームの天井に勢いよくぶつけた。 マルは驚き過ぎて眼鏡が割れた。 ぶーやんは口をパクパクしているが声が出ていない。
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