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時刻は午後7時を過ぎ、何処かの家から夕飯の匂いがしてきた。
「やばい!もうこんな時間か、帰らなきゃ!」
「本当だ!怒られちゃうよ・・・。」
「ゴホゴホッ!・・・ふぅ。」
黒猫の身体はすっかり綺麗になっていた。
「落ち着いた?ぶーやん。」
「うん、心配してくれてありがとう。もう大丈夫だよ。」
「そう。じゃあとりあえずこいつの名前はさっき決まったやつでいいな?」
3人で、殆ど2人で話し合って決まった名前があった。
「うん、単純な発想だけどいいと思う!」
「・・・僕もいいよ。」
ぶーやんはどこかふてくされているようだ。
「じゃあ決定だな!」
3人で黒猫を囲った。
「「「よろしくな、クロ!!」」」
その瞬間クロが微笑んだ。
「よろしくね!たっちゃん、マル、ぶーやん!」
「「「・・・・・・・。」」」
時間が一瞬止まったようだった。
「クロが、喋っ・・、喋った!!!?」
「クロがしゃべったあああーーー!!!」
「・・・??!!!」
たっちゃんは飛び驚き頭をドームの天井に勢いよくぶつけた。
マルは驚き過ぎて眼鏡が割れた。
ぶーやんは口をパクパクしているが声が出ていない。
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