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冷静になりきれていない2人を置いてクロは話を次々と進める。
「そうゆうこと!力は自然に使えるはずだよ。元々持っていたもののように。」
「え、え?どーゆうことだよ?」
「君たちはどうやって手を動かしてる?そんなこと感覚的なものだから説明できないでしょ?それと同じだよ!」
2人の頭の上のクエスチョンマークが増えていく一方だ。
ふとマルはあることに気が付いた。
「あ、帰らなきゃ!やばいよ、たっちゃん!」
「あー!そうだよ!もうこんなに真っ暗だ・・・。母ちゃんにまた怒られる。」
肩を落とすたっちゃんにクロは待ってましたと言わんばかりの得意げな顔をした。
「たっちゃん、君には時間を巻き戻す時間をあげたはずだよ?」
そうだ。
いきなり力を使える時がきた。
「そうだよたっちゃん!お願い戻して!」
「あ、待って。2人に注意しなくちゃいけないことがあるんだ。この力を3人の間で使っちゃいけない。たっちゃんがマルとぶーやんの時間を戻したり、マルがたっちゃんとぶーやんを操ったり、ぶーやんがたっちゃんとマルの心を読んじゃだめなんだ。」
クロは雰囲気を一転させ真剣な眼差しで2人を見つめた。
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