1-クロ

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マルは唾を飲み込み一息ついて尋ねた。 「それを破るとどうなるの・・・?」 「それを破るとね、消えちゃうんだ。」 「消えるって、能力が?」 クロは不適な笑みを浮かべた。 「とにかく、このルールを破っちゃいけない。絶対だよ?」 納得出来ていない2人だったがとりあえず頷いた。 「じゃあ僕は帰らないと!また明日ね、クロ!たっちゃん!」 「おう、じゃあな。」 マルはドームから飛び出て暗闇の中に消えていった。 「さて、どうやって時間を戻すんだ?」 「感覚、だよ!」 はっきりとしない使い方に頭が痛くなる。 たっちゃんは目を瞑った。 こんな感じかな? んー、時よ~戻れー!はっ! 公園には黒猫が捨てられていた所から歩いて2、3分で着いた。 程々に大きく滑り台や砂場、ブランコなどの主要な遊具があり、中心にはドーム型の遊具があった。 「よし、あのドームの中で・・・ってあれ?戻った。」 「どうしたの?たっちゃん。」 今さっき帰ったはずのマルが目の前で首を傾げている。 「う、うおおおお!すげーよ!じゃあ俺は暗くなる前に帰るからよ、じゃあな!」 「え、え?!ちょっと待ってよたっちゃん!」
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