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マルは唾を飲み込み一息ついて尋ねた。
「それを破るとどうなるの・・・?」
「それを破るとね、消えちゃうんだ。」
「消えるって、能力が?」
クロは不適な笑みを浮かべた。
「とにかく、このルールを破っちゃいけない。絶対だよ?」
納得出来ていない2人だったがとりあえず頷いた。
「じゃあ僕は帰らないと!また明日ね、クロ!たっちゃん!」
「おう、じゃあな。」
マルはドームから飛び出て暗闇の中に消えていった。
「さて、どうやって時間を戻すんだ?」
「感覚、だよ!」
はっきりとしない使い方に頭が痛くなる。
たっちゃんは目を瞑った。
こんな感じかな?
んー、時よ~戻れー!はっ!
公園には黒猫が捨てられていた所から歩いて2、3分で着いた。
程々に大きく滑り台や砂場、ブランコなどの主要な遊具があり、中心にはドーム型の遊具があった。
「よし、あのドームの中で・・・ってあれ?戻った。」
「どうしたの?たっちゃん。」
今さっき帰ったはずのマルが目の前で首を傾げている。
「う、うおおおお!すげーよ!じゃあ俺は暗くなる前に帰るからよ、じゃあな!」
「え、え?!ちょっと待ってよたっちゃん!」
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