1人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
第1章 伸二の後悔
「ピッ ピッ ピーーー」
長いホイッスルとともに、
伸二の高校3年間のサッカー生活は幕を閉じた。
正月の国立を目指した高校サッカー選手権大会、
県大会の決勝戦、
たとえみんなとのサッカーが最後になったとしても、
悔いのない試合をしようとみんなで誓い合ったはずだった。
悔しさをこらえるために見上げた空は、
伸二の心とは裏腹に、雲一つない青空で、
それがかえって後悔の念を込み上げさせた。
最初のコメントを投稿しよう!