第3章 伸二の決意

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次にあげられる課題は、 ”試合勘”を取り戻すことだった。 これはほとんど感覚的な物で、 これに関しては、 試合形式を繰り返すしかなかった。 伸二はサッカーを初めて1週間とボールを触らなかった日は無かったが、 こちらも3か月まともにボールを触っておらず、 不安は大きかった。 本来なら、 チームメイトに頼んで試合形式で練習させてもらえばいいのだが、 未だ自分を責めたチームメイトを恨む気持ちと、 今更頼めないという気持ちから、 伸二は選手権予選敗退以来チームメイトとまともに話をしていない。 そういう事情もあり、 伸二はしかたなく実力では所属している高校に数段劣るものの、 強豪校のOBなどが所属し、 センスや感覚ではいいものを持っている地元のサッカーチームで一緒に毎日練習させてもらうことにした。
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