第5章 夢のまた夢

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セレクション会場に着いた伸二は、 自分がこのセレクションを受けることができる喜びをかみしめるように、 スタジアム全体を見渡した。 もちろん試合では無いため観客は入っていないが、 それが一層緊張感を高めた。 「セレクション参加者は集まってください」 ボトムントのトレードマークである黄色と黒のジャージを着た、 スカウトと思われる数名がメインスタンド側に並んでいる。 その中の、 おそらく通訳と思われる人物が選手の集合を促した。 (「いよいよスタートだ、 夢のために全力を尽くそう」) そう決心しながら伸二は、 スカウトを中心に半円型に並んでいる列に入った。
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