第2章 伸二の夢

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「おい伸二ー!・・・」 「徳島伸二!起きなさい!!」 「・・・ん?・・・あ、 はい!」 「何がちくしょーだ、 伸二、最近おかしいぞ、 話があるから放課後教室に残っていなさい!」 授業中にもかかわらず伸二は眠ってしまい、 またあの夢を見て寝言を言ってしまっていたらしい。 寝言は教室内に響き渡り、 どうやら先生のお冠に触れてしまったようだ。 先生は通称”鬼軍曹”と言われるとても厳しい先生で、 サッカー部の顧問をしているので伸二の事も良く知っている。 (「これはこってり絞られそうだな・・・」) 今まで鬼軍曹の授業で寝るということは考えられない事だったが、 サッカーを引退し、 サッカーにも勉強にも目標を見いだせない伸二の気は完全に緩んでいた。
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