蒼き瞳のタラン・タラン

闇堕ちの邪君

　しかし、新王は民たちの期待を裏切った。希望という光を絶望という闇で覆い隠した。新王は早くも民たちを虐げ始めた。時折頭痛がすると言っては、親衛隊（ロイヤル・ガード）に命じて、国中の若い男女を王城に集めさせようとした。ロイヤル・ガードの騎士たちは新王の様子に邪な空気を感じ取った。明らかに以前の陛下とは様子が違う。親衛隊長と部下たちは今ばかし王の様子を観察しようと敢えて王命に従った。　泣く泣く国中の若い男女たちが王城に集められた。