Roop

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紛れもない私がそこに映っている。 二重あごに少し出てきた腰回り。そのうえ弛んだ頬。 母親にそっくりだった。 ガラスからこちらを呆然と見ている自分。 やっと気が付いた。私が巻き戻したのは自分以外の時間だけ。 これまで何度も何度も巻き戻してやり直した。 その分、私だけ人よりも時間を過ごしていたことに思い至らなかった。 彼と話が合わなくなったのは、知らないうちに彼よりずっと年月を重ねてしまったから。 過ぎた時間は戻って来ない…… End 代償は大きい……
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