Roop

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彼女のことは好きだ。しかし、どうも気が強い。 俺が折れなければ、いつまでも怒っているようなタイプなのだ。だからこうして俺の好みの謝り方をしてもらう。 そうすれば俺だって素直に謝ることが出来る。いつだって思い通りにしてしまえばいいのかもしれない。 過去にそうした相手もいた。 最初は楽しかった。しかし、行動のすべてを自分の思い通りに操ることが出来るなんて、意外とつまらないものなのだ。 先が読めるということは飽きるのも早い。 だから面倒になった時だけ、少しいうことを聞いていただくことにした。 俺のこの能力は一人にしか使えないようだ。
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