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別の誰かを思い通りに操れば、過去に操った人物は二度と操ることが出来ない。
このことに気付くまで時間がかかった。
今のところ、彼女を操ることが一番平和に日常を送ることが出来る。特別他に思うままにしたい他人もいないわけだ。
腕に絡まる柔らかい身体を引き寄せながら、頭の片隅で自分の能力について思い巡らせていた。
この能力を使えるのは俺だけなのだろうか。
ある日たまたま気づいただけで、実は他にも使えるやつが存在しているのではないだろうか。
もしかして、彼女も同じように俺を操っているのではないか?
そんなことを思いながら彼女と他愛もない話をしていた。
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