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「起きてるなら起きてるって言ってよ??」
鼻を押さえながら呻く。
「悪い悪い、まさかカロル先生が扉を壊す並にノックしてくるとは思わなくてな」
ユーリはケラケラと笑う。
すると、カロルと呼ばれた少年の後ろから一匹の犬が現れる。
隻眼で、かつキセルをくわえた独特の渋みと貫禄を持つ犬は、カロルの横を通り、ユーリを見上げる。
「よう、ラピード。
おはようさん」
「………ワンッッ」
まるでユーリの言葉が分かるかのように挨拶を返す。
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