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「さて、カロル先生」
ユーリが手を差し出し、カロルを立たせる。
「今日の仕事は??」
「はっ!
そうだよ、こんなのんきにしてる場合じゃないよ!
早く東門に行かなきゃ!」
カロルはわたわたと慌てながら、ユーリの服を掴み、駆けていく。
「おいおい、ちょっ……!」
ユーリはカロルに引っ張られていく。
「早く早く!
九時には来てくれてって言われてるんだよーー!」
カロルは悲鳴にも似た声をあげながら、ユーリを引っ張っていく。
「…………」
ラピードはそんな二人を眺め、壁に立てかけてあった布の袋に包まれた長い物体を器用にくわえ、二人を追いかけていった。
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