第一章 ユーリ編1

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「全く………時間くらい守れ。 これだからギルドの人間は………」 騎士がため息をつく。 それを聞いてユーリはハッと乾いた声で笑う。 「へえ、ずいぶん偉くなったもんーーーーーー」 「ごめんなさい!!! 次からは気をつけます!!」 ユーリが喧嘩を買おうと言い切る前にカロルが大きな声で謝った。 「…………ああ、気をつけろよ」 騎士はユーリを一瞥し、戻っていく。 おそらく、カロルの誠意に免じて聞かなかったことにしてくれたのだろう。 「……………ユーリ」 カロルがジト目でユーリを見る。 「悪かったよ、サンキュな、カロル先生」 そう言ってユーリはカロルの頭をポンポン叩いた。
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