第1章

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「千里(ちり)~!」 俺を呼ぶ声が後ろから聞こえる。 空はとても澄み渡り、雲ひとつない晴天。そんな中、俺は10秒チャージが売りのゼリー飲料を加えながら、眠気と戦いながらウツラウツラ歩いていた。眠い死ぬほど眠いぜこんちくしょー。 「おー。はよーっす、明(あきら)ちゃん」 「むー!そろそろ、ちゃん付けはやめてよ千里。僕、もう17歳の男なんだからね!」 ぷくーっと頬を膨らませてそう主張してくる姿は愛らしく、どう見ても小動物的かわいらしさを持つ男臭さが全くない美少年なのでした。 おっす、ごちそうさまですw 「おけおけw明ちゃんは立派な男だw」 俺はそういって笑いながら、明ちゃんの頭をポンポンして慰める。178センチの俺と165センチの明ちゃん。 完全に頭ポンポンしやすい身長差ですね素晴らしい。 「・・・・・・僕よりも小さいくせに生意気」 ( ゚д゚) 「ナニが!?!?」 「ふふふふ、なんだろうねぇ」 綺麗に微笑む明ちゃんの後ろに禍々しいオーラがみえた。腹黒美少年怖いヒィッ!!!
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