思い出作り

Ａ「おはよ。朝早いね」

Ｂ「いや、話あるから早くこいって言ったのお前だろ」

Ａ「あは！そうでした」

Ｂ「で、なんだ？受験で忙しいってのに」

Ａ「もうすぐ卒業でしょ？思ったんだ。あんたとの思い出ってどんどん少なくなってくなあって。幼馴染みなのにね」

Ｂ「思い出？」

Ａ「行くんでしょ？東京」

Ｂ「ああ。合格できればな」

Ａ「できるよ。あんたなら」

Ｂ「ま…まぁな」

Ａ「ホントはね、落ちちゃえって思うよ。でも応援する」

Ｂ「なんだそれ」

Ａ「東京行くまでさ…幼馴染みのこと、もっとちゃんと見て、知ってよね」

Ｂ「今更何を…」

Ａ「走るの遅いし泣き虫だったくせに。
でもそうして自分に真っ直ぐなとこ…私はずっと好き」

Ｂ「え…」

Ａ「知らなかったでしょ？」

Ｂ「何言っ…」

Ａ「あ！誰か来た！おはよー」

Ｂ（あんな寂しそうな顔されたら…勉強に集中できないだろバカ）