アメリカ編: 何度でも

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「いやいや、君が気にすることじゃないよ」 海先生が近づいてきて、理佐の肩を軽くポンポンと叩いた。 「あの子は昔から誕生パーティを嫌がっていたしね。どういう理由かはよくわからないんだが」 そうか、先生は母親が出ていった記憶と自分の誕生パーティが怜の記憶の中で繋がっていることを知らないんだ。 「この家に足を踏み入れてくれたことだけでもよかった。だからもう気にしないで」 「……皆さんはどこに行ったんですか?」 「裏庭だと思う。ジェイたちがプールに入りたいとか言ってたから。マリアも一緒じゃないかな」 先生の家のプールは温水プールなので1月でも入れるのだ。
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