アメリカ編: 何度でも

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『お前、そっちはもう深夜じゃないのか?』 『週末なんでさっきまでお客さん来てたんですよ。先生は今どこにいるんですか?』 『ロスだよ。目の前にレイとリサがいる』 『えっ、うっそ~っ!!  そうか、二人うまくいってたんだ。レイったら全く連絡してこないもんだから』 理佐が隣の怜を見るとハッとした顔をしていた。電話の相手が誰だかわかったんだろうか。 『ちょっと待った、今画像が映るヤツに切り替えるから』 そう言ってニコラスは携帯を操作すると、スクリーンを怜たちの方に向けた。 『あっ、ホントだ! 二人一緒だ! うっわーっ、リサ、久しぶり! 元気にしてた~!? 』 えっ!? こ、この人は…… 画面の向こうで大興奮してるのは、あの日怜と泊ったグラナダのフロリナホテルで働くカルロスだった。
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