アメリカ編: 何度でも

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*** ブブブブ~ うーん、なんだろこの振動音。あー、私の携帯だ。 理佐は枕に頭をつけたまま、ベッドサイドのテーブルに置いて充電している携帯に手を伸ばした。 『ハロー(もしもし)?』 「理佐~!! 見たわよ、なにこのおアツイ写真! 」 うー、この声は。 「綾菜ぁ?」 「なにその声。そっちもう朝の11時過ぎてんでしょ。……ってもしかしてまだベッドの中!? 」 「うー、まあ」 「やだそんな時間までなに寝て、あっ」 受話器の向こうでハッとするような音がした。 「……もしかしてお邪魔だった?」 今日は日曜日だし。 「え? あ、ううん、大丈夫、彼は今シャワーだから」 「やっぱお邪魔虫だったんじゃん、ゴメン!! 」 確かに数時間前までは怜のせいで何度も気を失いそうになってたんだけど。 ニコラスさんを真似して綾菜に怜とのツーショ写真を送ってしまったのは自分だし。 最近彼女も忙しいのか連絡もあまりできなかったから、安心させようとつい送ってしまったのだ。 いやただ単に浮かれてただけかもしれない。
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