番外編 (日本にて): あの人の急襲

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「怜のせいじゃないよ」 はあ? と不可解な顔をされた。 「怜が……怜が素敵すぎるからだよ。だから今までもモテただろうし、これからもそうだろうから、妻になる人は苦労するわよ、って」 「…………意味わかんねえ」 目の前で彼が困惑している。 「……それって褒められてるわけじゃないよな? とにかく、お母さんがなに誤解してるのか知らないけど、この4年間は寝る暇もない忙しさでモテるとかなんとか、そんな事考えたこともなかったよ。というか、」 私の肩に怜の手がかかり、ぐいっと彼の方に引き寄せられた。 「俺が女のことで考えるとしたら理佐のことだけだ。以上。わかった? 」 「……ほんとに? 」 なんだか目の奥が熱くなってきた。 「それ確認する必要があるほど信じてもらえてなかったのなら、むしろ俺の方がショックだな」 「……ごめんなさい」
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