MENU3:なまえのない薬

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「ねえ虎太郎さん、こりすを見つけたら、タイガーバードは死ぬの?」 「すげー物騒な言い方するなぁお前」 「死ぬの?」 「バーカ。見つけたら、お前がこりすと同じ飯食って、それから」 「それから」 「また、新しいメニュー探しに行くんだよ。こりすに食わせるために」 「宮崎」 「あ?」 「宮崎。思い出した」 「都合のいい脳みそだなぁ」 「やしの木が生えてるところに、ある。こりすのお墓」 「……いいヒントだ」  虎太郎は苦笑いしながら、ことりの頭を撫でる。  そして、太平洋側を走る、国道十号線へ乗った。 MENU3 おわり
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