エピローグ

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   ――どうして、心臓が動くんだろう。  ――どうして、お腹がすくんだろう。  ――どうして、わたしは、生きてるんだろう。   ――ある日。  宮崎県某所の児童養護施設で 園長は、とある子供に“10月31日”の話をした。  栄養失調で死にかけた赤ちゃんが、施設の裏の森に、放置されていた日のことを。    小鳥が鳴き、小リスが走り回る自然豊かな森の中  なんとか命を取り留めた小さな命をひとつ、施設で引き取ることにした、と。
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