第1章「目覚め」

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あの日俺は雷に撃たれた はずだった いや、確かに撃たれた 轟音と共に目の前に閃光が走り、瞬間に意識が飛ぶのを感じた しかし俺は閉じていた目を開けると、何事も無かったかのように平然と立っていた 傷ひとつ無い 気のせいなどでは片付けられないほど、その出来事が鮮明に蘇る そして唖然としたままその場で立ち尽くしていると、数メートル先の何も無い地面に雷が落ちるのを目の当たりにした その日から俺は不思議な体験をすることになる
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