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よくわからないまま、フィリアはカザンに言われた通りに並べていった。
六つの白い人型を六芒星の外側の三角形の中に置き、赤い人型を六芒星と外側の円の間にスペースに置く。
中央の六角形の中心に地図を広げ、その上に残りの白と赤の人型を重ね、最後に雌牛をかたどった土製の模型を据えた。
「とりあえず、出来ましたけど?」
「ご苦労、フィリア君。あとは私がやるから、君は下がっていたまえ」
そう言ってカザンは、魔方円を指先でなぞりだした。
同時に何ごとかをひどく小さい言葉で呟いているが、その内容まではフィリアの耳には届かなかった。
二つの対象正三角形から始まり、外の二重円まで。
やることもなくただじっとその様子を見つめていたフィリアだったが、カザンの指がそのすべてをなぞり終えると同時に――
不意に魔法円が、輝きだした。
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