第1章 脱藩の決意

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1863年、日本 肥後(熊本)藩邸― 「あぁ、いったいこの世の中をわしらはどうすればいいのやら…」 肥後藩士・宮部鼎蔵〔ミヤベテイゾウ〕はひどく頭を抱えていた。 今から10年前、アメリカのペリーが突如来航してきたことにより、国は動乱の時代を向かえることとなる。 海外の文化を取り入れない鎖国を日本が行っていることから、 開国をせまる諸外国に弱腰な幕府を倒そうとする者と、 幕府を支える者との戦いは血で血を洗うようなものだ。
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