そうだ、演じよう。

わかりづらい人

家に帰って、明日から始まる学校生活の事を考えているとふと思った。

あの人は物凄く不器用なのではないか。と。

そう考えると納得がいく。僕に対しても初めは高圧的だった。やっと納得出来る答えが出て僕はスッキリとした気持ちになった。

うん、明日からはあの人の事を分かってもらえるよう努力しよう。彼には恩がある。

……でもさりげなくやろう。

もちろん僕が嫌われたくないというのもあるのだが、大々的にやったらあんなに悪い噂ばかり広がっているのだ、逆に疑われてあの人の評価も下げてしまう。

それでは本末転倒だ。

僕は、明日から少しずつ頑張ろう！と闘志を燃やした。