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背後を見ると、ベッドで梛音が頭を抱えているところだった。
「まだ一限にも間に合う時間だろ?何か問題でもあるのか?」
盛り付けの手を止めずに、時計をチラッと見ながら、俺は尋ねた。
そんな俺を恨めしそうに見上げながら、梛音は答える。
「はぁー、問題有り有りだよ…。さっきからお尻と腰が痛くて立てないんだよー。あ~困ったなあの教授、出席しないとレポートを書かせるんだよ~。今月はもうそんなの書く余裕なんてないっ。」
珍しくパニックになっている梛音が面白くて、ついつい眺めていたら、凄まじい視線が返ってきた。
「他人事みたいな顔をするんじゃないっ。そもそも、憐が僕の名器に溺れ過ぎた結果なんだぞ、分かってるのかな?……あっ、いい方法があるじゃん。」
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