10人が本棚に入れています
本棚に追加
梛音がキラキラさせた目でこっちを見てる……何だろう?嫌な予感しかしないぞ。
「憐、代わりに授業に出て!」
「えっ、いや駄目だろ。すぐにバレる。」
「大丈夫だって。
あの教授、生徒の顔なんて覚えてないし、出席だって名簿に丸付けるだけだし~。
まさか断ったりしないよね、れーんくん。」
梛音の瞳が、“断るなんて許さないよ”と言っている。
『目は口ほどに物を言う』とは良く言ったものだ。
元凶は誰か?そう俺だ……。
「……分かったよ。だからそんな目で見てないで、冷めない内に朝飯を食ってしまってくれ……」
満面の笑みの梛音…今朝起きた時は天使だったのに……今は悪魔に見える……。
ふっ、どっちにしたって俺が逆らえないのは同じだけどな。
最初のコメントを投稿しよう!