第10章

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マーモと柚乃ちゃんは前にも思ったけど アイコンタクトだけで 何も言わなくてもわかりあってるみたい みつめて微笑みあってる… 「柚乃ちゃんとマーモって私より親子みたいだね」 「そうかなぁ…俺は嬉しいけど… ゆーあも本当の親子に見えるよ… なんかさぁ…俺達3人似てるんだよな… だから柚乃ちゃんの事はすごく気になって」 「そうだね…確かに似てるね… 私も最初から柚乃ちゃんが気になってた 自分と重ねてたのかなぁ… でも同情とかではないの…すごく愛しくて…」 「わかる…」 「ねぇ…マーモ…」 「ん?」 「明日から夕飯はうちで食べて… 希愛ちゃんもいるし… 明日、雄平さんにも話してくる… それならいいでしょ?」 「彼が嫌な思いしなかったら… 俺には嬉しい事だよ 明日話して少しでも彼が気が進まないふうだったら はっきり俺に言って もしいいって言ってくれたらお邪魔するよ」 「わかった…そうする…」 「あっそうだ…カナの聞いてる?」 「カナくん?なに?」 「院長から聞いたんだけど… カナが結婚するらしい…」 「結婚?うそ…初耳だわ」 「何かちょっと揉めてるらしいよ…」 「何で?まさか人妻…そんなわけないか…」 「付き合って間もないらしいんだけど… 子供が出来たって…」 「あぁ…それなら私も偉そうな事言えないわ…」 「それだけじゃなくて… 相手の子の親が開業医でその一人娘なんだって それで結婚の条件が婿入りらしい…」 「それって…うちにとってもカナくんは大事な跡取りよ うちは子供が4人だけど男はカナくんだけ 私は雄平さんと結婚したら継げるかはわからない… ハルちゃんも結婚したらわからないだろうし 希愛ちゃんは全く違う道に進みそうだし…」
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