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「カナは親の職業を知らずに付き合ってたらしくて
子供が出来たのを知った親に呼び出されて
初めて知ったらしいよ
その帰りに院長に話したみたいだ
申し訳ないって…
カナも今の病院から戻ったら
産婦人科を新設したいって夢があったみたいなんだけど
それも果たせなくなったって…」
「カナくんも辛いね…私もこんなじゃなかったら
実家に行って話したかった…
希愛ちゃんが帰って来たら行ってみようかな…
あっ…柚乃ちゃん眠くなっちゃうか…」
「柚乃ちゃん…
ママが用事があってお出掛けするんだって
俺と一緒に留守番出来るかな?
俺の部屋にも絵本があるよ…
柚乃ちゃんにって買ってたんだ…
どお?一緒に留守番できるかな?」
「まーもとできる!」
「ゆーあ…行っといで…
希愛ちゃんに連絡してみたら?
そろそろ戻る時間だろ?」
「うん…ありがとう…かけてみるね」
その時私のスマホに着信があった
「希愛ちゃんだ…」
『お姉ちゃまぁ~聞いた?カナくんの事?
いまハルちゃんから電話がきたの
今日は帰って来てって…
お姉ちゃまはケガしてるし柚乃ちゃんもいるから
私だけでもって…』
「あのね…いまマーモが一緒にいるんだけど
柚乃ちゃんを見ててくれるって…
私も行くわ…希愛ちゃんこっちに寄らないで直接帰る?」
『マモくんが…良かったぁ…もうすぐ着くから
一緒に帰ろう…』
「じゃ、待ってるね…」
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