第10章

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「カナは親の職業を知らずに付き合ってたらしくて 子供が出来たのを知った親に呼び出されて 初めて知ったらしいよ その帰りに院長に話したみたいだ 申し訳ないって… カナも今の病院から戻ったら 産婦人科を新設したいって夢があったみたいなんだけど それも果たせなくなったって…」 「カナくんも辛いね…私もこんなじゃなかったら 実家に行って話したかった… 希愛ちゃんが帰って来たら行ってみようかな… あっ…柚乃ちゃん眠くなっちゃうか…」 「柚乃ちゃん… ママが用事があってお出掛けするんだって 俺と一緒に留守番出来るかな? 俺の部屋にも絵本があるよ… 柚乃ちゃんにって買ってたんだ… どお?一緒に留守番できるかな?」 「まーもとできる!」 「ゆーあ…行っといで… 希愛ちゃんに連絡してみたら? そろそろ戻る時間だろ?」 「うん…ありがとう…かけてみるね」 その時私のスマホに着信があった 「希愛ちゃんだ…」 『お姉ちゃまぁ~聞いた?カナくんの事? いまハルちゃんから電話がきたの 今日は帰って来てって… お姉ちゃまはケガしてるし柚乃ちゃんもいるから 私だけでもって…』 「あのね…いまマーモが一緒にいるんだけど 柚乃ちゃんを見ててくれるって… 私も行くわ…希愛ちゃんこっちに寄らないで直接帰る?」 『マモくんが…良かったぁ…もうすぐ着くから 一緒に帰ろう…』 「じゃ、待ってるね…」
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