第10章

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それから柚乃ちゃんにオムライスを作り マーモに作っておいた煮物を温めようとしたら 「ゆーあ、俺がするから…用意して」 「ありがとう…冷蔵庫にフルーツが入ってるから 柚乃ちゃんと食べてね…それから…」 「俺達の事は大丈夫だよ… 食べ終わったら俺の部屋に行ってるから 鍵だけ貸してくれる? それと柚乃ちゃんのパジャマと 念のために明日着る洋服を持って行きたいんだけど… どこにあるか言ってくれたら俺が用意するよ」 マーモがそう言うと 「ゆのわかる!」 柚乃ちゃんが自分の部屋に走って行った 私がついて行こうとしたら マーモが私を手で制して柚乃ちゃんのところに行った 私は柚乃ちゃんをマーモに任せて 自分の用意をした 「ママ~これでいー?」 柚乃ちゃんはお気に入りの水玉模様のTシャツと デニムのショートパンツを持って来た 「うん、いいね…くつ下も水玉模様にしようか?」 「は~い!」 そう言って戻って行った 柚乃ちゃんは水玉模様が大好きだ 玄関の鍵が開く音がして 「お姉ちゃま~ただいま~」 希愛ちゃんが帰って来た 「希愛ちゃん、お帰りなさい」 柚乃ちゃんとマーモも戻って来て 「マモくんだぁ~ あっ、柚乃ちゃ~ん、ただいまぁ~」 そう言いながら柚乃ちゃんを抱っこした 「おかえり~」 柚乃ちゃんは嬉しそうにそう言って 希愛ちゃんのほっぺにチュっとした 「かわいぃ~」 「希愛ちゃん、おかえり… 柚乃ちゃんと希愛ちゃんは仲がいいね 見てて羨ましくなるよ…」 「だってかわいいんだも~ん 希愛に妹が出来たみたいで嬉しいのぉ~」 「希愛ちゃん、ご飯食べてから行く?」 「ハルちゃんがママに2人分のご飯 頼んでおくからって言ってた… だからすぐ出よう? 柚乃ちゃん、ママと希愛はお出掛けするけど マモくんの言う事聞いてお留守番しててね」 柚乃ちゃんはちょっと寂しそうな顔をしたけど 「柚乃ちゃん…」 そう言ったマーモの方を見ると 優しく微笑むマーモににこっと笑って 「は~い!」 元気に返事した
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