第1章

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「柚乃ちゃん、カレーおいしいかな?」 「おいちい!」 「野菜がいっぱいでおいしいですね 久しぶりです、カレー 川岸さんに週一位で家の事 やってもらってるんですけど その時は煮物とか魚料理が多いんで カレーとかハンバーグって 子供が好きそうなのは ファミレスに行かないとなかなか… そのファミレスにも行けなくて」 「じゃ、これからは私が時々作りますよ 柚乃ちゃんは何が好きかな?」 「ポテト!」 「ポテト?他にないかな…?」 「たまご!」 「たまご?」 「オムライスの事です 一度、川岸さんに作ってもらったみたいです」 「柚乃ちゃん、私の得意料理よ 今度、作ってあげるね… 長坂さんは何がお好きですか?」 「私は…柚乃だけで…」 「そんな事言わないで教えてください…」 「笑われちゃうな…ハンバーグです…」 「かわいい…」 「似合わないでしょ…だから言いたくないんですよ」 「男の人って子供が好きな食べ物を好きっていうの 多いですよね だから全然おかしくないですよ… じゃ、それも今度作りますね」 「なんか親子ですみません…」 「誰かのためにお料理作った事ないから なんか私がわくわくしちゃう…」 「彼は大丈夫ですか…」 「いませんから…ご心配なく… そうだ、お通じにいいジュース作ったんで 朝に飲ませてあげてください 明日の分用意してあるので 明後日の分は持ってきますね… 朝は何時に家を出るんですか?」 「家を8時に出て柚乃を保育所に預けます」 「じゃ、7時半頃届けますね…」 「私が伺います…」 「朝は忙しいですよね… 私はひとりですから楽なんですよ 気にしないでください」
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