第11章

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翌朝、私は柚乃ちゃんが気になって早くに目が覚めた 時間を見ると6時 「まだ起きてないかなぁ…」 スマホを見るとマーモからメッセージが届いてた (おはよう。柚乃ちゃんは一度も起きる事なくぐっすり 眠っているよ。7時前位に起こしてゆっくりご飯食べて 用意するよ。だから心配いらないよ。) マーモは私が心配する事をわかって メッセージ入れててくれたんだ 「ほんとにマーモは…」 「どうしたの?優愛…」 ママを起こしちゃった… 「ママごめん…起こしたちゃったね」 「いいえ…ちょうど起きる時間よ、それよりどうかした?」 「マーモからメッセージが入ってた… 柚乃ちゃんはぐつすり眠れたみたい 私が心配してるのわかって知りたい事伝えてくれた…」 「マモくんらしいね…」 送ってくれたのは数分前、マーモに電話してみた 『ゆーあ、おはよう…早いね』 「マーモこそ…それよりありがとう 柚乃ちゃん、ぐっすりだったんだね」 『夜中に泣かれたらどうしようって思ってたんだけど… いらない心配だったみたい 寝相もいいし、スヤスヤ眠ってたよ 朝はパンでいいかな? ひとりだから冷蔵庫にあんまり入ってなくてね』 「柚乃ちゃんはパンの方が好きだよ」 「良かった…こっちは大丈夫だから あっ、そうだ…保育所のお迎えはいつも通りでいいよね?」 「うん…希愛ちゃんが行ってくれるって… ねぇマーモ…夕飯用意してるから食べに来てね ちゃんと雄平さんには言ってくるから…」 『わかった…でもダメな時は連絡して…』 「きっと大丈夫だよ…でもわかった…その時は連絡するね」 『じゃ、今日はゆっくり朝ごはん食べて…』 「ありがとう…じゃあね…」 そういえば朝に自分の事だけっていつぶりかな? 柚乃ちゃんがいるのが当たり前になってしまってた 「優愛、マモくんの夕飯作るの?」 「うん…ひとりだと作るの面倒とかって コンビニのお弁当食べてるみたいだから… 一緒に食べようって誘ったの でも、雄平さんがいない時にあがりこむなんてって だから今日雄平さんに話してくるからって言ったの そしたら雄平さんが少しでも嫌だって思うようなら 連絡ちょうだいって… もし嫌がったら来ないって まったく…人の気持ちばっかり考えて」 「マモくんと瑛さんは似てるね…」 「ダディもそうだった?」 「えぇ…」 ママは昔を思い出しているように遠くを見つめている
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