第11章

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その時運ばれたのがこの病院だったんだ 意識が戻る事なく1週間後に息を引き取った 美咲ちゃんは泣きわめく事もなく 最後まで立派に見送ってあげてたんだ 最初の未遂の時から覚悟はしてたみたいなんだ 彼は優しいから…きっと自分の為に こんな決断をしてしまうかもしれないって… ふたりで頑張ろうって何度も話したみたいなんだけど 最悪の結果になってしまった 俺の責任でもあると思ってる… 何度か美咲ちゃんとも話したんだけど 会う度に避けられてる感じがしたんだ だから…俺が助けられなかった事や 旦那さんを守ってあげれなかった事で 怒りや憎しみを持ってしまったんじゃないかって 俺は申し訳ない気持ちでいっぱいだったんだけど 疎遠になってしまったんだ… 最後は携帯の番号も変えたみたいで 繋がらなくなってしまってた 俺は美咲ちゃんの気持ちを思うと… 無理に探さない方がいいのかなと思った あの時…何で探さなかったんだろう 側にいれば体の異変にも 気付いてあげれたかもしれないのに…」 雄平さんは悔しそうに手を握りしめている
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