第11章

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私はナナちゃんとハウスに向かった 「おねえさん…あし、だいじょうぶ?」 杖をついてる私を心配そうに見るナナちゃん 「もう、だいぶ良くなったから大丈夫だよ… 心配してくれてありがとう… ナナちゃんは優しいね それに、お姉さんだなんて… 私なんておばさんじゃない?」 「ママがね…はじめてあうおんなのひとは おねえさんってよぼうねっていったの… ママだったら、そうよんでもらったら うれしいなって… ナナもそうおもったの それでこどもがいるひとは… ママだったら、ナナちゃんママってよぼうねって いつもね…ママとそうだんしてきめるの かぞくかいぎっていうんだよ」 「家族会議して決めるんだ… 何かいいね…ナナちゃんとママって仲良しだね」 「うん!なかよし!」 「ナナちゃんはママのおめめの事はママから聞いたの?」 「うん…かぞくかいぎでママがおしえてくれたの」 「そうなんだ…」 「ナナは4さいだけど、たったひとりのかぞくだから ぜんぶおはなしするねって… ママはだんだんおめめがみえなくなるびょうきで もしかしたら、ランドセルをせおったナナを みれないかもしれないんだよって… ママはすごくかなしかったけど おめめがみえなくでも ナナがいてくれるからがんばれそうっていったの だからママのおめめがみえるうちに たくさんナナのえがおをみせてねって」 「ナナちゃんのママって強い人だね…」 「……でも…おふとんのなかでないてるの… ていきいれのしゃしんみて せんせい…あいたいよ…っていってた… ナナはせんせいはしんじゃったのかと おもってたから… あえてうれしかった… パパになってくれたらもっとうれしい… でも…ママがしったら…しかられるかも… あぁ…どうしよう… ママはもうせんせいとはあわないって… だから…かってにきちゃったの…」 「大丈夫だよ…雄平先生に話しておくね ナナちゃんが叱られないようにって…」 ナナちゃんと話しているうちに ハウスの入口に着いた
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