第2章

4/22

89人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ
トントン 「誰かしら…」 「患者さんは確認しましたが…」 中野主任が診察室のドアを開けると 「すみません…優愛先生は… あっ、かすみさん…ですよね…?」 「真守さん…お久しぶりです… 覚えてていただいてうれしいです…」 「かすみさんがここにいるなんて…」 「翔先生のご紹介で…」 「院長の…あれから連絡は…」 「いえ…」 「でも、ここの病院で良かった… 院長はじめみなさん優しいから… ゆーあ…かすみ…中野さんは 小金沢病院でナースをしてたんだ 俺は一緒には働いてないんだけど… よく知っているんだ」 「さっき聞いたよ… マーモが学生の頃だったんでしょ」 「あぁ…かすみさんはまだ新人で すごく綺麗な人だからみんな狙ってたんだ」 「そうでしょうね…女の私からみても 気になるくらい綺麗だもの マーモもその中のひとりだったの?」 「残念ながら…俺には心に決めた人がいたから」 「真守先生…良かったですね… 一緒に仕事が出来て…」 「えっ…まぁね…本人は気付いてないけどね…」 「そうみたいですね…」 「ところでどうかしたの?」 「あぁそうだ… 耀おばさんがお弁当を届けてくれた みたいなんだけど 院長は急に会食が入って ゆーあと食べてって…」 「ママが…?」 「俺の初日だからって…」 「そうか…ママらしい… じゃ、食べようか どこで食べよう…」 「院長室を使いなさいって…」 「じゃ、行きましょう… 中野さん、お疲れ様でした」 「優愛先生もお疲れ様でした」 「かすみさん、またね…」 「はい…」 なんかいつもの中野主任じゃないみたい 私達は院長室でママのお弁当を食べた お赤飯も入っていて ママの気遣いにマーモも喜んでいた
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加