第2章

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私のママとマーモのママは 私がお腹にいる時からの付き合いなので 2つ違いのマーモはよく ゆーあは僕の為に生まれてきた 僕のかわいいお姫さまだって言っていた 私は会う度に言われていたせいか その言葉に慣れてしまったけど 小学生の頃初めて聞いた友達には お姫さま!なんてからかわれた だけどどこか王子さまを思わせる マーモを見て羨ましがられた 懐かしいな… 私より1つ下のハルくんは翔おじさんに似た ちょっとワイルド系でイケメン兄弟だ うちの双子の弟カナくんと妹ハルちゃんが 生まれた時、ママは昏睡状態になって 1ヶ月近くたった頃やっと目を覚ました だけど、しばらく話す事も身体を動かす事も できなかった その時パパも病気で入院していたから ひとりぼっちの私を心配して 理子おばさんが東京から2人を連れて来て 私と遊ばせてくれた だから私にとって2人は大切な友達だ 友達以上の家族に近いかもしれない だけど大きくなるにつれて お互いに忙しくなり 会う機会が少なくなっしまっていた だからあんなに身長が伸びたマーモに会っても 気付かなかった 私より2つ上だからいま30才のはず 急に仙台に来ちゃって良かったのかな… 彼女は大丈夫なのかな… 私はマーモと別れて小児科の外来に 向かいながら考えた
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