第2章

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「優愛…」 「ガク…午後から宜しくね… 院長の代わりに小児科に入るから…」 「あぁ…なぁ優愛…」 「何?」 「お前の噂…」 「あっ、それ…院長の孫?私の隠し子?どっちかな?」 「えっ…」 「まさか信じたの?ちっちゃな患者さんよ 保護者がいなかったから私が付いてたの」 「何だ、そうだったのか… 昨日、噂聞いて確かめに行ったら お子さんと帰りましたって言われてさ…」 「それで信じたんだ… 私がいつ出産したのよ… ガクがいちばん知ってるでしょ」 「そうだよな…でも、良かった… なぁ今日の夜、飯行かないか?」 「ごめん、今日は実家に帰るから…」 「じゃ、俺も付いて行こうかな… 久しぶりにおばさんのうまい料理も食べたいし」 「今日はお客さん連れて行くから…ごめん」 「客?…まさか男?」 「えっ…う、うん男の人だけど…」 「誰だよ…俺の知ってるやつか…」 「まだ会ってないかな… 今日から循環器に来た小金沢先生…」 「あぁ…みんな騒いでたイケメンか? そいつが何で優愛と…」 「幼馴染みなの…ガクに会う前からの」 「俺と会う前から?」 「東京で一緒だったの…」 「東京…あいつ東京から来たのか」 「そいつとかあいつって…小金沢真守先生よ… ガクと同い年じゃないかな…」 「やっぱり、俺も行く… ちゃんとおばさんに連絡しとくから」 「まぁ…賑やかでいいか…」
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